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22
Jun, 2007

アユモドキ

2007.06.22 (fri)


アユモドキは日本固有の淡水魚であり、現在では岡山と琵琶湖、淀川水系にわずかに生き残っている稀少種です(特別天然記念物)。亀岡でアユモドキが生息している場所では、堰板のかわりにファブリダムという可動式のダムで川の水をせき止め、田圃に水を引いています。このファブリダムで水をせき止めると、12時間ほどで水田まで水が上がってくるのですが、この時に水没した所でのみ、それも水没したその日にのみ、アユモドキが産卵することが分かりました。かつてアユモドキは氾濫原で産卵していたのでしょうが、河川が管理されて氾濫しなくなった後は、在来農法によって生じたこうした一時水域で再生産するようになりました。 またこの場所で、ファブリダムによって恩恵を被っているのはアユモドキだけではありません。スジシマドジョウ・カネヒラ・ヤリタナゴなど多くの魚が、ファブリダムにより水位の上がった所で非常に増えました。

在来農法が淡水魚に与える影響は、他にもあります。昔から使われている水田への水路は、使用する人々によって毎年清掃されているため、泥が少なく底に砂礫が堆積しています。そこに二枚貝が生息することによって、二枚貝に産卵するタナゴ類も生息できるようになるのです。

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